エッセイ

【憧れの高校生活】高校生に戻りたい!どう向き合うか【中学生も必見】

「高校生に戻りたい」

そう考えるのは、あなただけではありません。

私も、友人とそんな話ばかりしては、虚しく盛り上がっています。

仲の良い友人と飲みに行くたびに、毎回同じ話をして、毎回同じことに共感して、毎回同じことで大笑いをする。

あの頃は楽しかったな、あの頃はよかったな、あの頃に戻りたいな・・・。

一緒に飲むメンバーや話す内容はいつも同じなのに、どうしてまた集まりたくなるのでしょう・・・。

きっと、高校時代の楽しかった思い出を共有できるからでしょう。

30歳を過ぎてからも、相変わらず過去の高校生活に憧れを抱いています。

「過去に戻りたい」というのは、現在の生活に満足していないことのあらわれです。

でも、過去に戻ることなんてできませんから、今の、そしてこれからの生活を変えていくしかありません。

「楽しかった過去があるから今がある」と自信を持って言えるように、捉え方を変え、行動していきましょう!

この記事では、私が高校生に戻りたいと思う理由をあげるとともに、その気持ちとどう向き合っていくべきか、という私なりの考え方・解決法をまとめました。

同じように悩んでいる人がいるんだ・・・」と、あなたにとって共感できることが1つでもあればいいなと思います。

そして、この記事があなたの明日を生きる糧になれば幸いです。

さらに、この記事を読んでくれている中学生の方は、憧れの高校生活を後悔することのない、充実した3年間にするためにも、ここに書いてあることを参考に心構えをしてください。

①今の生活に満足していないから

満たされないのは刺激がないから

高校生活を振り返り、「あの頃はよかったな」と思うのは、今の生活に満足していないためです。

社会人にり、仕事で同じことを淡々とこなす日々を送り、私生活では刺激を感じられる出来事もない。

高校生の時は毎日がもっと刺激的でした。

明日に期待をしてみたり、くだらないことで挫折をしてみたりと、思春期だったからこそ味わえた様々な感情がありました。

勉強も部活も恋愛も、何もかもが新鮮で、毎日どきどきしていました。

でも、大人になって働き始めると、新しいことを経験するのはせいぜい1〜2年目までで、それ以降は、仕事も生活もルーティン化してしまいます。

結婚をして、子どもを授かって、マイホームを購入して、新しい生活が始まって・・・。

決して不満があるわけではありませんが、なんとなく心が満たされない、という気持ちになります。

刺激を感じないのはなぜ?

今の生活に満足していないのは、これまでに多くのことを経験して、知っていることが増えてきた証拠です。

新しく目にする光景や体験することも、なんとなく自分に与える影響を予想することができてしまって、新鮮さを感じなくなりました。

高校生の頃は、「大人になってお金を稼げば自由な生活が手に入る」と思っていました。

でも、実際に働き始めると、(そういう側面もありますが)仕事が忙しくてお金を使う余裕がないのが現実です。

たとえお金を使って満足しても、すぐにその刺激に慣れてしまいます

高校生の頃にいだいた幻想のほとんどは、大人になるとあっけなく消えてしまうものです。

それならば、自分にとって刺激になることを意図的に作り出し、今の生活に新鮮さを取り戻す工夫をしてみましょう

意図的に刺激を作り、生活に新鮮さを取り戻す

毎月1つ、イベントを用意する

日々の生活に新鮮さを取り戻すために、毎月1つのイベントを用意してみましょう。

それは外食であったり、帰省であったり、友達と遊ぶことであったり、家族旅行であったりと、何でも構いません。

何かしらのイベントを用意することで、その日が来ることが待ち遠しくなるはずです。

来週おしゃれなレストランで食事をするから、今週は自炊を頑張ってみよう、とか。

友達とどこで何をして遊ぼうかな、とか。

家族旅行で何をしようかな、何を食べようかな、とか。

イベント当日までの時間も、どきどきわくわくしながら過ごすことができ、生活にハリが生まれます

毎日が楽しくなれば、

「あの頃はよかったな」

「高校生に戻りたいな」

という感情も、いつの間にか消えてしまいます。

新しいことに挑戦する

日々の生活に新鮮さを取り戻すために、新しいことに挑戦してみましょう。

それはスポーツや資格取得、料理の勉強など、興味があることならなんでも大丈夫です。

私はバドミントンを始めました。

バドミントンを始めた理由は、高校時代の部活動(バレーボール)が不完全燃焼だったので、新しいスポーツに挑戦することで、もやもやする気持ちを払拭しようと思ったからです。

バドミントンを始めたことで、「高校生に戻って部活動をやり直したい」と思うことは無くなりました。

新しいことを始めると、高校生の時のような、爽やかな気持ちが戻って来ます。

部活の時間が待ち遠しくて、いつもそわそわしていたあの頃や、

興味のあることを深く勉強する面白さを知り、勉強が楽しくなったあの頃のように、

新しいことへのチャレンジは、とてもフレッシュな気持ちにさせてくれます

その気持ちはきっと、「今」を充実させてくれるはずです。

②高校生活から人生をやり直したいから

他方で、高校生に戻りたいと思う理由のひとつに、高校生活をやり直したいという欲求があります。

勉強や部活で失敗したこと、挑戦せずに逃げてしまったこと、友人を傷つけてしまったこと・・・。

思い返すと、悔やまれる出来事がいくつも挙げられるのが青春時代というもの。

高校生活に後悔がある人は、少なくないでしょう。

年を重ねて様々なことを経験し、世の中の色々なことが少しずつわかってくると、

「あの時こうしていれば」とか、

「今の自分が高校生に戻ったら、もっとうまくやれる」とか、

当時の自分がもっとうまく立ち回れたことに気がつきます。

高校時代と比べてレベルアップした今の自分があるからこそ、高校生活をやり直したいと思うのです。

「どうせ高校生には戻れないし」と割り切れれば簡単ですが、そう上手くいかないのが人間の感情です。

この問題を解決するためには、人間の欲求について簡単に知る必要があります。

高校生活をやり直したいという気持ちの本質は、過去を変えて今を改善したいという欲求であることが多いです。

そして、この欲求は今の暮らしに満足していても起こり得ます。

マズローの欲求5段階説によると、人間は欲求が満たされると、より高次な欲求が生まれるようにできています。

たとえ今の生活が満足できるものだとしても、人間は無意識により良い生活を求めてしまうのです。

人間の欲求に終わりはありませんが、それをコントロールする術はあります。

それは、理性です。

あなたが求めているものが本当に価値あるものかどうか、理性を働かせてよく見極めましょう。

多くを求めすぎていたり、なくても困らないものだったりすることが多々あるはずです。

それに気づくことができれば、あなたはもっと身軽に生きていけますし、今の生活の満足度が高くなれば、過去の高校生活への憧れる想いも小さくなるでしょう。

とはいえ、高校生をやり直したいと思う原因を把握しても損はありませんから、私が高校生に戻ってやり直したいことを6つ紹介します。

①自分で決めた高校に進学したかった

私は親に勧められた高校に進学しました。

親がその高校を勧めた理由は以下の通り。

  1. 家から近く、通学費を抑えられる
  2. 校則が厳しく、安心して登校させることができる
  3. 制服がかっこいい(親の好み)
  4. 偏差値も親の基準で合格点

私としては、

  1. 家から近いと下校途中に定期券を使って寄り道ができない
  2. 校則が厳しいとお洒落な髪型にすることができない
  3. 制服(学ラン)は中学生みたいで好きじゃない
  4. 偏差値的にはなんとか狙えるかな

という理由で、行きたくなかったんです。

それなのになぜ、その高校に進学したかというと、携帯電話です。

RADWIMPSの携帯電話という歌が好きです。

その高校に進学したら、浮いた通学費で携帯電話を持たせてくれるという甘い誘惑に、

まんまとハマってしまいました。

実に巧妙な手口だと思います。

当時の10代にとって、携帯電話を持つことは憧れです。

到底抗うことなどできません。

その結果、本当に行きたかった高校

(家から少し遠い、校則が緩い、制服はブレザー、偏差値的にも同レベル)

に行くことは叶わず、親に言われるがままに高校を決めてしまいました。

当然、自分で選んで進学したわけではないので、在学中は何かと不満が絶えませんでした。

嫌なことがあるたびに、

「自分で決めた高校に行きたかった」

と自分で進路を決めなかったことを悔やんでいました。

②部活に本気で取り組めばよかった

高校時代、バレーボール部に所属していました。

強豪校ではありませんでしたが、県大会で1〜2回勝ち上がるくらいの力はありました。

そこそこの力があったためか、顧問の先生もとても熱心で、

練習はきつく、土日は毎日練習していました。

当時の私は休みがないことがストレスで、練習に対する意欲も低く、

なんとなくこなすだけの質の低い練習をしていました。

疲労は溜まる一方で、休みがないなんて今の時代はほとんどありません。

そんな感じでいつの間にか引退したものだから、まったく達成感がなかったことを覚えています。

「どうしてもっと頑張らないんだ、時間がもったいないぞ!」

「練習量が多いなら、顧問の先生と相談すればいいだろ?」

当時の自分と話をすることができるのなら、こう言ってやりたい。

どうせ練習をするのなら、一生懸命やった方が自分のためになる。

同じ時間が過ぎるのであれば、少しでも自分を成長させた方が良いに決まっています。

練習予定に関しても、顧問の先生にきちんと理由を説明して交渉するくらいはできたはず。

現状に文句ばかり言っても、行動を起こさなければ何も変わりません。

高校生の時にはわからなかったことが、大人になるとわかってくるものです。

今、この文章を書きながらも、高校生に戻ってやり直したいと強く思います。

③アルバイトに挑戦すればよかった

高校生の時にやっておきたかったことの一つは、アルバイト。

月に3,000円のお小遣いでは、部活後の買い食いで2週間もすれば一文なしです。

遊ぶお金なんてないし、そもそも部活ばかりで遊びに行く暇もない。

もし遊べたとしても、着ていける服はジャージか制服。

なんて不自由な高校生活でしょう。

アルバイトをして、自由に使えるお金が欲しかったと切に思います。

今の高校生は、部活とアルバイトをうまく両立していますよね。

私が通っていた高校はアルバイト禁止だったので、

アルバイトという選択肢がありませんでした。

一度きりの高校生活。

なんでもやってみて、経験したい年頃でした。

④本気で英語を勉強すればよかった

英語で日常会話ができると、人間関係がグッと広がります。

中学校から英語の授業が始まって、大学までずっと授業を受け続けて、どうして英語が話せるようにならないのでしょうか。

「日本の英語教育は遅れている!的外れだ!これじゃ英語が話せるようにならなくて当然だ!」

という声も聞きますが、高校生のうちに、留学してでも英語を本気で勉強すればよかったな、と思っています。

その勇気さえあれば、もっともっといろんなことに挑戦できただろうし、

やりたいこともたくさん見つかったことでしょう

自分の人生を大きく変えて、海外で活躍していたかもしれません。

英語を話せることのメリットは計り知れません。

今からでも英語を勉強してみようか。

いや、高校生くらいから始めないと遅いかな。

でも、何かを始めるのに遅いなんてことは・・・。

ああ、高校生に戻りたい。

⑤行事に積極的に参加すればよかった

球技大会、体育祭、文化祭、ロードレース大会、その他諸々、高校生活は学校行事が多くて盛り上がります。

まさに青春の1ページ。

でも、私はとても控えめな性格で、周りの目を気にするタイプの生徒だったので、思い切り楽しむことができませんでした。

悔しい。

車で高校の横を通る時、たまたま体育祭をやっていたり、文化祭をやっていたりすることがあります。

みんな楽しそうにしていますよね。

キラキラしていて、本当に良い顔で笑っているんです。

楽しくて、幸せで、「今」が一番輝いている瞬間。

一緒に参加してはしゃぎたい気持ちを必死に抑えます。

我が子が高校生になったら、学校行事はすべて参加し、楽しさをお裾分けしてもらうつもりです。

⑥進路について真剣に考えるべきだった

卒業後の進路が決まっている人は、授業中のやる気も凄かったし、進路関係の授業も熱心に受けていました。

私はまったく将来の夢がなくて、卒業したら就職するのか進学するのかも決められず、ぼけっと高校生活を送っていました。

進路に関して、私の高校生活は空っぽでした。

結局、高校を選んだ時と同じように、親が勧めた大学に進学しました。

親がその大学を進めた理由は以下の通り。

  1. 家から近く、通学費を抑えられる
  2. 公立だから学費が抑えられる
  3. 公立だから、なんとなく就職も安心

お金は大事です。

学費は奨学金で全て賄いました。

大学進学の時はスマホを買ってもらいました。

当時のスマホは非常に操作性が悪く、ガラケーより不便でした。

将来のことをしっかりと考えていれば、勉強も大学選びも前向きに取り組めたのでしょうか。

高校の先生には、もっといろいろな職業のことを教えて欲しかった・・・

「やりたいことは自分で見つけるものだ」

確かにそうですが、少しくらいアドバイスが欲しかった(笑)

③大人になってから高校生活の大切さに気づいたから

高校生のときは気づかなくても、卒業して大人になってから気づくことって本当にたくさんあります。

ここでは4つ例をあげますが、これらは自分の子どもや次の世代に伝えていくことができる、とても価値のある気づきだと思います。

何事もそうですが、「そのとき」に気づくことができないのに、時間が経って振り返るとハッと気がつく経験、誰にでも、そしていくつになってもあることです。

こればかりは、たとえ高校生活をやり直すことができたとしても、何度でも繰り返してしまうことでしょう。

いさぎよく次の世代に任せて、気楽にいきましょう!

勉強することの大切さに気づいた

社会人になって、仕事がわかってくると

もっと上手くやりたい」「もっと役に立ちたい

という気持ちが芽生えてきます。

最初はやらされていた仕事に、徐々にやりがいを感じはじめて・・・

「もっと勉強して、仕事に生かしたい」

「こういうことを学んでみたい」

勉強する時間が山ほどある3年間がとても貴重な時間だったことに、卒業した数年後にようやく気づくことができました。

でも、これはとても前向きな感情です。

何のために勉強するのかがわからなかった高校時代。

全ての科目を勉強したいわけではありませんが、一度社会に出て、必要性を感じてから学ぶことができれば、スポンジのように吸収できる気がします。

何のために、何を学ぶのか。

その具体的なイメージがあれば、当然学ぶ意欲はかなり高くなりますよね。

大学入試のの社会人枠で入学される方々は、その典型だと思います。

勉強する必要性を感じること、勉強したいと心から思えるきっかけが、当時の私には必要でした。

成績のつけ方を卒業後に知った

今もあるのかわかりませんが、指定校推薦という制度。

学校の成績が大学の条件に達していれば、ほぼ確実に合格できるというシンデレラコース。

「校内選考通った!」と受験する前からはしゃいでいた友人を思い出します。

おそらく、高校に入学した時から、成績のつけ方については何度も説明を受けていたはず。

まったく気にしておりませんでした。

もちろん、私は指定校推薦の校内選考すら受けることはできませんでした。

「俺学校の成績悪くてさ〜」と高校時代の友人と話していた時のこと。

友1「え、テストで60〜70点くらい取れれば成績4はもらえたよ?」

友2「とりあえず課題出しておけば赤点はなかったよね?」

友3「てか、成績のつけ方って授業で説明されてたっしょ。その通りにやればそこそこ狙えたよ。」

私「・・・そうなの?」

学校の成績はいいけど、模試を受けると点数取れない人、いましたよね。

あれも成績のつけ方を知っていたからなのかな。

まあ、私は成績も模試も、どちらも点数低かったですけどね。

コミュニケーション力を高めるための場所だった

コミュニケーションをとるとき、そこに関わる人全員が喋るわけではないですよね?

喋る人がいて、聞く人がいて。

そういう役割があるから、コミュニケーションは成り立ちます。

その役割のどちらもできることが一般的なのだと思いますが、私は聞く専門でした。

喋ることは何よりも苦手でした。

・相手に気を遣い過ぎて、求めている返答をしようと意識しすぎてしまう。

・顔色を伺い過ぎて、上手く話ができない。

・どうせ自分の意見なんて求めていないと考えてしまう。

・自分が喋ることで他に喋りたい人の邪魔をしてしまうのでは、と遠慮する。

これをコミュ障というのでしょうか(笑)

最近はとくに苦手意識を感じることはなくなりましたが、高校生の時は本当にひどかったですね。

できることであれば、当時の自分にこんなふうにメッセージを送ってあげたいです。

いいんですよ、自信を持って。

喋ることが得意な人って、そんなにすごいことを喋っていますか?

そんなことありませんよね。

雑談であれば、話の内容とか相手の気持ちとか、考え過ぎる必要はまったくありません。

気楽に、話をしたり聞いたりすることを楽しみましょう。

そうすれば、高校生活もっと楽しくなりますよ?

交友関係・視野を広げるチャンスだった

限られた交友関係の中で生活していると、考え方に柔軟性がなくなってしまう気がします。

部活の仲間、クラスの中の良い友達、だけではもったいなかったな、と。

いろんな考え方の人と簡単にコミュニケーションが取れて、いろんな刺激を貰える環境ってとても贅沢ですよね!

今の仕事では「様々な視点で考えろ」とよく言われますが、「様々な視点」を持つためには、まずそれを知らないと難しいと思います。

いろんな人の話を聞いて、その人の立場があるからこその視点を知らないと、視点を増やすのって難しいですよ。

働き始めてから言われることを、高校生のうちからやっておけばどれだけ成長が早かったことか。

もったいないことをしたなー、とつくづく思います。

今の高校生が輝いて見える

何と言っても、これです。

今の高校生、すごく楽しそうです!いつもキラキラしています!

自分たちが高校生の時にも、大人からはそう見られていたのかもしれませんが、マスク越しでもわかる笑顔で友達と話をしている姿を見ると、心の底から今を楽しんでいるんだろうなー、と感じます。

自分にもそういう時があったな、

楽しかったな、

羨ましいな、

また、戻りたいな・・・なんて(笑)

おわりに

高校生活に戻りたい理由とその解決策を書いてきましたが、結論は、楽しかった高校生活に戻りたいだけのような気がします。

だって、卒業式の日、みんなで大泣きしてましたから。

「旅立ちの日に」のイントロあたりから泣いていました。

だから、「高校生に戻りたい」という感情は、大切に持っておいていいものだと思います。

楽しそうな高校生を見るとあの頃の自分を思い出します。

楽しかった思い出を反芻したり、また、物思いにふけてみたり。

それが、今後の人生の糧になったりするんです。

そして、いつになっても色褪せない高校生活を、現役の高校生たちには思い切り満喫して欲しい!

 

 

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