先日、職場で一悶着ありました。
ざっくり言うと、チーム全体で取り組むべき大事な仕事が控えていたのに、体調不良で休んでしまった同僚がいて、
その皺寄せが来てしまった他の同僚が怒ってしまった、という内容です。
仕事を休んだ同僚は土日に家族とアクティブに出かけるタイプで、休み明けに子どもの体調不良等で休みがちな方です。
そういったことが積み重なった上での休みだったので、よく思わなかった同僚は他にもいました。
「仕事の休み方」については以前から考えさせられていて、働き方改革などの動きはあるものの、
依然として色々な意味で休みづらいと感じる方は多い気がします。
人によって立場や考え方は違いますから、これが絶対だ!という正解はないと思いますが、
何かを変えていかないと、もやもやする方は減らないでしょう。
あなたの職場も、休みづらい環境ではありませんか?
「積極的に休んでください」
「みなさん、ぜひ積極的に休みをとってください」
これは、以前上司がスタッフ全員に対してかけた言葉です。
働き過ぎは良くない、体を壊さないように、有給休暇を消化してください、など色々な意味が含まれていましたが、
「休みたくても休めない状況でそれを言われても困る!」という気持ちでした。
休んだら仕事が終わらない、他のスタッフに迷惑がかかる、仕事を代わってくれる人がいない、休んではいけない雰囲気を作る同調圧力ある、休むことで残業が増える・・・。
こういったさまざまな理由で、「休みたい時に休めない」という悩みを抱える方は多いはずです。
子どもの体調が悪くて休む時ですらなんとなく気後れしてしまうほどですから、
当然、仕事を休んで遊びに行くなんてことは何があってもできません。
休みをとって遊びに行っていたとしても、そのことは絶対に職場には内緒です(笑)
スタッフに有給休暇を取得してほしい上司と、休みたくても休みを取れないスタッフとの間には、大きな壁があります。
休む権利と皺寄せ
私たちには、休む権利があります。
しかし現実は(ブラック企業という言葉があるように)、その権利を行使できずにいる労働者が多数派で、ほとんどの方が休みたい気持ちを我慢しながら仕事をしています。
逆にしっかりと権利を主張する労働者は少数派で、職場では煙たがられる存在かもしれません。
前者の主張は先に述べたように、
「休んだら仕事が終わらない」
「他のスタッフに迷惑がかかる」
「仕事を代わってくれる人がいない」など。
後者の主張は、
「いつ休むのもその人の自由」
「権利なんだから休んで当たり前」
「休むことで迷惑をかけることは申し訳ないけど、それはお互い様」
「どうしても休まないといけない時だってある」などです。
私は、どちらの意見も正しいと思います。
制度や権利として休むことはできるし、それを制限されることは間違っています。
しかし、休むことで周囲に迷惑がかかることがあるのもまた事実。
休む時には同僚に気を遣って、負担がかからないようにするべきです。
子どもが風邪をひいてしまったり、その風邪がうつってしまったり、
子育て世帯ではあるあるの出来事のせいで、休まざるを得ない時だってあります。
思うに、休んでも良いはずなのに気軽に休みを取ることができない問題は、働き方や職場環境の問題ではないでしょうか。
働き方が制度に追いついていない説
会社によって差はありますが、労働者が休みを取るための制度は整ってきています。
周囲との軋轢の問題がなければ、誰もが休暇を取得することが可能です。
問題は、働き方が制度の充実に追いついていない、ということではないでしょうか。
いつ、誰が休んでも支障がないような働き方であれば、何の問題もなく休暇を取ることができます。
1人で担当している仕事は2人で担当したり、個人の裁量で自由に仕事をする時間や曜日を決めることができたりと、会社や仕事に縛られない働き方に変換していく必要があります。
コロナ禍で広まった在宅ワークも、今後働き方を変えていく上で後押ししてくれる要素になるはずです。
休み方についてはいろいろな意見を聞きますが、休みたくない労働者はほとんどいないでしょう。
結論(私の勤務先においてですが)、誰もが休みやすい職場にしていくために、働き方を見直すことが強く求められます。