エッセイ

【息子のおもしろ事件簿】夜中に1人で徘徊する強心臓事件

好奇心旺盛で活発な性格の我が家の息子(ぎーぐ)。

はいはいができるようになった頃から、家中を探検するのが大好きでした。

誤飲や怪我をしそうなものは一切置かないようにしていたので、柵などを使わず、家の中は完全にフリーな状態で動ける環境にしてあげて、

1人で好き勝手に動き回るのが楽しそうだったので、そういう時は声をかけずに見守るようにして、何かをこちらに訴えかけるようなことがあれば反応してあげていました。

だからでしょうか。

みんなが寝静まった夜に、1人で徘徊していても怖くないようなのです。

朝起きたら布団にいない

1年前まで、リビングの隣にある小さな和室を寝室として使っていました。

子どもたちをすぐに寝かせられることや、生活が1階で完結することが楽だったからです。

今は子どもたちが大きくなってきたので、和室だと手狭になり、2階に寝室を移しています。

その和室を寝室にしている頃、朝起きると添い寝をしていたはずの息子が布団にいないことがよくありました。

「ぎーぐがいない!!!」

と、当時はよく慌てたものですが、あたりを見渡すと、大抵リビングでぬいぐるみと一緒に寝ていました。

(キッチンで寝ていることもありました)

息子は早起きなので、日の出とともに起き、ひとりで遊び始め、疲れてそのまま眠っていたのだと思います。

朝方1人で一階で遊んでいる

寝室を2階に移した後も、同じような出来事がありました。

朝起きたら息子の姿がなく、慌てて1階のリビングに向かうと、にっこりと無邪気な笑顔を見せる息子が遊んでいたのです。

「パパも遊ぼー!」

朝から可愛い。

でも、遊びたくて1人で頑張って1階まで降りられるのは怖いし、1人黙々とおもちゃで遊ぶ姿を想像するのも心が痛む。

「1人で遊んでると心配だから、パパたちが起きるまでは2階にいてね?」

とお願いしました。

すると今度は、朝起きたら寝る前にはなかったはずのおもちゃが布団に置いてありました。

お願いの半分は聞いてくれましたが、もう半分は聞いてくれなかったようです。

おもちゃで遊びたくて一生懸命1階に降りて、大好きなおもちゃを持ち、おもちゃを抱えながら一生懸命2階に戻ってきた。

なんと健気。

夜中に突然起きて徘徊する息子を目撃

夜中に目が覚めたのと同じタイミングで、息子がむくっと起き上がりました。

そのままおもむろに歩き始め、寝室のドアを開け、階段のほうに歩いて行きます。

いやいやいや、こわい。

「ぎーぐ、どうしたの?何があったの?大丈夫?」

思わず質問攻めです。

しかし、息子はその質問に答えるどころか、振り返ってもくれません。

そのまま階段を降りて暗闇の中に消えていってしまったので、慌てて追いかけました。

「ぎーぐ、どうしたの?」

と声をかけると、ストンと階段に腰を下ろして、

「やーだ!パパやーだ!」

と怒りながら泣き出す息子。

何かに取り憑かれたのでしょうか(笑)

突然豹変した息子にビビりながら、とりあえず抱き抱え「どうして泣いてるの?寂しかったの?」と聞いてみる。

「うん」

「寂しかったのなら1人で下に降りずに大人しく寝てなさい!」という本音を抑えつつ、

「そうだったんだ、気づいてあげられなくてごめんね。寂しかったね。」とあやす優しい私。

どうやら喉が乾いていたようで、一緒にお茶を飲んでから無事に寝室に戻ることができました。

けど、1人で下に降りても何も飲めなかったろうに、いったいどうするつもりだったのでしょう(笑)

階段の電気がついてリビングのドアが勝手に開く

2階で妻が子どもを寝かしている間に、1階のリビングで作業をすることがあります。

階段の電気がつくことで、妻が降りてくることが事前にわかるのですが、その日は電気がついてから足音がまったく聞こえませんでした。

なんだか様子がおかしいな?と階段のほうに注意を向けても、やはり誰かが降りてくる気配はありません。

こわい。

気にせず作業を進めると、今度はリビングのドアがひとりでに開くではありませんか。

いよいよこわい!お化け!?

とびきりの笑顔で現れたのは、なんとも小さなお化けさん。

「みかん食べたーい」

みかん欲しさに自分で階段の電気をつけ、自分1人で1階まで降りてきてしまいました。

お化けのぎーぐ、強心臓!

本人は怖くないのかもしれないけれど、見ているこちらはこわいからやめてほしい。

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